古谷実といえば「稲中卓球部」があまりに有名だが、自分はそこまで好きではない。それよりも、「ヒミズ」以降のギャグを控えた作品に魅力を覚える。
特に、マンガの帯に「笑いの時代は終わりました…これより、不道徳の時間を始めます」とあった「ヒミズ」は傑作だと思う。
古谷実の描くテーマはずばり「平凡に生きることの困難さ」だと思っている。
勉強して社会に出て恋愛とかそれなりにして結婚して家庭を築いて。
誰もが簡単に出来るはずの当たり前の生活を送ることの難しさ。
普通だと思っていた自分が普通でないと知ったときの言いようのない悲しみ。
古谷のマンガに出てくるのは、そんなふうに普通を夢見る普通の若者たちだ。
古谷のマンガを読むと、いつも初期のミスチルの歌詞が頭に浮かぶ
「悲しみはそこら中に転がっている 地雷の様に」(Mr.Children 逃亡者)
悲しみはいつだって不条理だ。どんな努力も幸せも、一瞬で吹き飛ばす。
平凡の非凡さを描くことで日常の尊さを浮かびあがらせる。不条理な悲しみに襲われても、歩いていけるように。それが古谷の手法ではないか。
「つまらねえ そんな気分にのまれちゃって つまんない野郎にならないで」(中村一義 ショートホープ)
日常を大切に生きよう、とかそんなことを言うつもりはない。けど、自分を安易に平凡の枠に押し込めて安心している人を見ると、古谷実のマンガでも読め、と言いたくなる。
なんか長くなってしまった。




こんな人たちを異常と呼びます。でも、開き直って「自分のことを異常だと思っている人」は、実際に半端なく異常だったりします。だから、人生は面白いね。
さぁ、cayとjude、果たしてどっちが異常かな?
負けるつもりはないけどあまり勝っても嬉しくない……笑
>まつお@築地さん
どちらかというと耳くその方が位が高い気がします。とれると気持ちが良い、という点で。
あ、ロストバージンおめでとうございます。